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「スーサイド・スクワッド」 良くも悪くも悪い人達の良いトコが観れる映画 ネタバレ感想

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スーサイド・スクワッド (2016)


オススメ度B(期待し過ぎると・・・)


〜鑑賞前の心境〜


「DCの悪役が大集合して頑張る!」と言う話を聞いた時から結構期待していた作品であり(ハーレイ・クインとデットショット、後ジョーカーぐらいしか知らなかったけど笑)ビジュアルや予告編が長期間に渡ってこまめに出てきてくれたおかげで期待値が持続したし、結果向こうでの興行的成功にも繋がったのではと思います。しかし海外での酷評や俳優やワーナーに対する悪い噂が飛び交っているのも知っていたので、作品に対する不安も自然と募って行きました。しかし、期待値がいい具合に下がった分逆に楽しめるのではと思い映画を観ることにしました。















〜鑑賞後の心境〜


お気に入り度 70点


☆良かったところ


ハーレイ・クインジョーカーが良かった!


ハーレイ・クインってあんまり可愛いイメージが無かった(いい作品に今まで出会えて無かったのかな)けれども、とても魅力的でした。「可愛いから許す!」という言葉は彼女の為にあったと言っても過言ではないくらい、どんな悪さをしてもお茶目にしか見えないし可愛いかったです。その一方でジョーカーへの献身的な姿や彼が死んだと思い、その悲しさを隠すために笑ったりなど現実離れしたキャラクターが見せる等身大の女性の姿もマーゴット・ロビーによって見事に表現されており、予告編の時点でわかっていた事かもしれませんが皆んなに愛されるキャラクターになっていたと思います。


そして彼氏のジョーカーもまたかっこ良かったです。ジャック・ニコルソンヒース・レジャーのそれぞれが映画史に残る程のインパクトのあるジョーカーを演じていただけに、新しいジョーカーであるジャレッド・レトに対しても大きな期待と不安を持っていたのですが、従来のジョーカーよりもパンクっぽい弾けたビジュアルでいながらも威厳を失っていない佇まいは見事の一言。また今までのジョーカーと違って彼はボスであり、単独行動ではなく仲間と積極的に連んでいたり、ハーレイ・クインを自殺に追い込んだり、見捨てて自分だけ逃げたりしても、結局は頑張って取り戻そうとしたりなど、どこか人間味に溢れたジョーカーは新鮮で良かったです。



②ウィル・スミスのデットショットが良かった!


ここが賛否が分かれる理由かも知れません。ウィル・スミスが脚本を捻じ曲げたと言われるぐらいデットショットは活躍し、娘とのハートフルなドラマまで織り込まれているのです。はっちゃけた映画を期待していた人はこの部分にがっかりするのも無理はありません。しかし悪い事をしてきた男が渋々立ち上がって世界を救おうとする姿は、アイアンマンが好きな自分にとっては大好物な要素であり 笑  本作のデットショットはかなり好きになりました。娘絡みのシーンも悪く無く、娘の幻影を見せられてもそれを振り切る姿はベタですがかっこよかった。特に好きなのはラストの娘との限られた面会のシーン。父親が殺しのノウハウを生かして娘に変数を教えるのは一見どうかしているのですが、例え「人殺し」であってもそれはデットショットが人生をかけて学んできた事であり、デットショットがそれを否定したり隠したりするのでは無く、そこから娘に「人が変われる」という事を教えるのはとても美しいと思いました。



★ちょっとだけ不満


かなり楽しんだ方だと思いますが、やっぱり明るい作風で見たかったというのが正直な気持ちです。そして女ボスのアマンダ。あの人こそゲスの極み乙女なのに全然成敗されなかったのが残念でした。バットマンは協力なんかしないでデットショットの前にあいつを制裁すべきです 怒   w



まとめ


以上のようにはっちゃけた映画では無かったものの楽しめる要素は沢山あり、個人的には好きな映画でした。期待値をかなり下げて観たっていう部分も運が良かったのかも 笑 。後、不満で少し触れましたがダークナイト・リターンズな雰囲気のベンアフレックバットマンが大好きな自分にとってバットマンの活躍が思ったより観ることが出来たのもポイントが高かったです!